冬の時期、寒さでこもっていると体がなまりそう。
どこか手頃な山に行きたいけど、普通の山行では面白くない。
「京都 秘境 山」とかでググったところ、京都の南山城に行場巡りができるところがあるらしい。ブログなどのレポートを見ると、中々コンパクトにまとまって、それなりの岩場もあって面白そう。
これは行くしかないと思ってたのですが、週末になると天気が崩れるというパターンで実現できてませんでした。
久々に晴れた2月21日、やっとこさ行ってきました。
その場所は鷲峰山金胎寺(じゅうぶざん こんたいじ)で開祖は役小角とか。
宇治田原から府道62号経由で金胎寺最寄りまで車でアクセス可能と非常に便利。
自宅からでも1時間ちょっとで着きます。
金胎寺の参道近くのスペースに路上駐車し、先ずは境内へ
5分程で山門に着きます。
この時期なのか、常になのか、人っ子一人いません
行場巡りは境内の奥から進みますが、入山料300円となっています
良く踏まれた登山道をしばらく進むと「迎え行者」の像が迎えてくれます
「行場の辻」 行場はぐるっと周回してここに戻ってくる感じ
ルートはとにかく谷筋まで下降します。
途中で「東覗」、「西覗」と断崖脇を進みつつ、最後は岩場を急下降します。
「東覗」
だーっと降る下降路を下から見たらこんな感じ。
結構な傾斜で部分的に鎖場があります。前日の雨で落ち葉がスリッピーでちょっと怖い…

下った後は「胎内くぐり」に進むはずが、そのまま下降して谷まで下りてしまいました。
戻るのもだるいので今回はパスです。
降りたところが「千手の滝」
そのまま谷筋を降ると「五光の滝」です。
両脇に御神木を従えた立派な滝で、修行場の雰囲気満載ですね。
「五光の滝」 日が当たると虹が架かるのでこの名前が付いたのかも
滝の横には不動明王像がまつってありました
ここから50mほど谷筋を進んだあと、今まで下りた分を登り返す形になります。
岩場の多い尾根を登るようなルートなので、ここからプチクライミング気分ですね。
「護摩壇」 反対側に仏像がおかれたテーブル状の岩があります
「鐘掛」 必ずまき道があるので、無理しなくても進めます。直登は鎖がなければちょっと緊張するレベル。
「小鐘掛」 ハングした岩だけど、右横から簡単に通過可能。
崩れないようにセメントで補強されてます。
次が今回一番見たかった「平等岩(10m)」
以前は鎖が一直線にかかっていて、このフェースを直上するルートもあったらしい。
事故が多発するので撤去されたのでしょうね。
傾斜は70度程度だけど、中間あたりまではホールド、スタンスともに薄い感じ。
グレードなら5.6(Ⅳ級+)程度かな?
まあ、フリーソロする気もないけど、こういうのが一般ルートで設定されていたのもびっくりします。
(クライミング経験のない人にとっては鎖を腕力で耐えて登るのかな?…恐ろしい)
ルートはフェース側面を直上、さらに右に容易な巻き道もあります。
凹角沿いに登りたくなるけど、カンテに出た方がずっと楽ちんです。
この後はひたすら簡単な岩稜を登らされるのですが、結構息が切れます。
10分も登れば「行場の辻」に戻って、周回完了です。
途中でお昼休憩40分を含めて2時間で周回しました。
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ルートはペンキだらけで迷ううことはありません。(って胎内くぐり飛ばしたけど…)
岩場もホールド自体にいちいちペンキでマークされているので問題ないでしょうし、容易な巻道もあります。
とはいえ、滑落による死亡事故もあるようなので気をつけないとね!
よその行場がどんなのか知らないけど、結構変化に富んで面白いルートでした。
今度はロープ持っていって、平等岩を直登してみようかな?金胎寺に向かう途中には立派な茶畑がありました。さすが、宇治田原ですね。
見事な造形の茶畑
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