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記憶の中の色たち

カラーサイエンス 第四弾は記憶の色の話です。

皆さんは木々の緑の色や海や空の色、人の肌の色を思い浮かべるとき、どんな色を想像しますか?

木々は鮮やかな緑で海はエメラルドグリーン、空は抜けるように青く、肌はうっすらピンク色とか思い浮かべるかもしれません。

想像する色は個々人で様々ですが、このように頭の中で想像する色は現実の色とは異なり、理想的な色、すなわち、「こうあって欲しい色」を思い浮かべます。

これを「記憶色」と言います。

旅行に行ってデジカメで風景を撮影し、帰ってから見た時に

「あれ?もっと綺麗な風景だったはずなのに…」

と思ったことがあると思います。

これは撮影したシーンの色と記憶の中の色にギャップが発生し、色の再現に違和感を覚えるからです。

次の画像を見てください。

DSCN0203s.jpg

夏山の風景画像ですが、なんか物足りないというか、夏山のギラギラ感が伝わってきません。
実際の風景の色と大きく違ってはいないはずなんですが。

そこで、ちょっと色をいじくってみます。

DSCN0203s2.jpg

木々の緑を新緑っぽくし、空は若干、紫の成分を抜きました。
恐らくこちらの画像の方が夏山の明るく爽やかなイメージが伝わるのではないでしょうか?
(ちょっとやり過ぎかも…)



このように、現実の色で再現するよりも記憶の理想的な色で再現する方が好ましく感じられる場合があります。

こういった色再現を「好ましい色再現」と言います。

実際、デジカメでも基本の色調整は多少なりとも「記憶色」に沿った再現に調整してあります。

また、テレビ放送の色再現もそうですね。風景など、現実にはあり得ない鮮やかさで再現されています。この傾向は特にCMで顕著です。
そういう風に再現した方が視聴者や消費者に受け入れられやすいからです。

印刷物でも「好ましい色再現」に基づいて色調整が行われています。
とくに「肌」の再現は微妙で難しいのですが、実際より色白で黄色味が少なくピンクっぽい再現になっていると思います。



正しく色を管理し伝える技術を「カラーマネージメント」というのですが、必ずしも正しい色で再現することが正解ではない場合があります。
とは言え、単純に色を鮮やかに調整すればいいというものではなく、ちゃんと色を管理した上で対象(それを見る人や用途やモチーフ)に応じて色を作り出す必要があります。

カラーマネージメントは非常に重要な技術なので、追々解説していこうと思っています。

あなたの「好ましい色」はどんな色?


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