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ミシェル・ペトルチアーニのこと

なんか唐突に思い出してしまった。

もう記憶も定かでないのだけど、たぶん1986年の夏だったと思う。

当時、毎夏、蓬莱山の麓、びわ湖バレイの駐車場でオールナイト・ジャズ・フェスティバルっていうのが開催されていた。

コンサートを聴きに行くっていうより、遠く聞こえる演奏をBGMに焼き肉で宴会っていう乗りだった。

騒ぎ疲れた深夜、蒸し暑さに寝られるわけもなく、ちょっとは真剣に聴くかと無理やりステージ前へ。

ちょうど、お気に入りのMALTAのステージで、「Manhattan in Blue」を演奏中だった。
レコードで何回も聴いていた曲の生演奏にちょっと幸せな気分に。

MALTA & Hit and Run - Manhattan in Blue
携帯用動画リンク

そうこうしているうちにMALTAのステージも終わり、MCがミシェル・ペトルチアーニの名前を告げる。

ペトルチアーニ?セットリストにも載ってなかったのでは?誰それ?って感じ。
ステージに現れたのは身長が100cm程の小人のピアニストだった。ソロだったと思う。

そして演奏が始まった途端、紡ぎだされるピアノの旋律に一瞬にして魅了された。

曲目は覚えてないけど、力強いタッチと澄みきった響きが共存し、比良の山にこだまする。
こんな蒸し暑い夜なのに寒気を覚え、鳥肌が立った。


今、検索してもびわ湖ジャズフェスに彼が出演してたという情報が見つからない。
あれは夏の夜の夢だったんだろうか。



ミシェル・ペトルチアーニ
1962年生まれ。先天性の骨生成不全症の障害を背負い、二十歳までも生きられないと宣告されていた。
クラシックピアノからジャズに傾倒し、13歳で初コンサート、18歳でトリオを組む。
フランス人初の名門ブルーノート・レコード専属契約ピアニスト。
1999年 ツアー先のニューヨークで肺炎のため急逝。享年36歳であった。



彼の演奏は打鍵の強さから他の弦の共鳴を生み出し、厚みのある「音」を醸し出す。
それでいて、綺麗な音と繊細でロマンチックな旋律に心を奪われる。
彼にとって障害が音楽性にどのような影響を与えたのかは知る由もないが、少なくとも、聴く者にとって何のエクスキューズを与えるものではない。単純に「ペト」のピアノに惹かれるだけ。

そんな彼の演奏の中でも「September 2nd」はお勧めです。美しい旋律と展開の意外性、緊張感溢れるインプロビゼーション、そしてロマン。彼の魅力がいっぱい詰まっています。


Michel Petrucchiani - September Second

携帯用動画リンク

こちらは1991年のアルバム「Playground」から
トリオのライブの緊張感はなくFusionアレンジだけど、ピアノは絶品。途中からの奔放なアドリブは悶絶!

携帯用動画リンク

短い生涯をピアノと共に駆け抜けた彼が残してくれた音の遺産に感謝します。

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(2002/12/11)
ミシェル・ペトルチアーニ、スティーブ・ガッド 他

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まとめtyaiました【ミシェル・ペトルチアーニのこと】

なんか唐突に思い出してしまった。もう記憶も定かでないのだけど、たぶん1986年の夏だったと思う。当時、毎夏、蓬莱山の麓、びわ湖バレイの駐車場でオールナイト・ジャズ・フェステ

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No title

ミシェル・ペトルチアーニの数奇な人生に迫った
ドキュメンタリー映画「情熱のピアニズム」10月に公開です。

是非。

公式HP:www.pianism-movie.com

はい

ラルフさん、情報ありがとうございます。
近場の上映館は大阪しかないですが、是非見に行きたいです。

映画のトレイラームービーのバックに「September Scond」流れてましたね!

夢のような

はじめまして。

私もそこにいて彼の演奏に立ち尽くした一人です!
85年の夏でした。
女性に抱きかかえられて登場した姿を見て、なんだなんだ?と怪訝に思った次の瞬間、会場全体の空気がサーッと変わったのをはっきりと覚えています。

野外イベントで、夜中過ぎの時間帯に、ほとんど酔っ払ってだらけ気味の観客を一瞬にしてこれだけ惹きつけることができるなんて。まさに夏の夜の夢のようでした。

ミシェル・ペトルチアーニのピアノを生で聴いたことがあるというのは、私の一生の自慢です。

…MALTAさんも懐かしい~^^

Re: 夢のような

ポンタさん、コメントありがとうございます!

ポンタさんもあの場におられましたか!
ペトルチアーニの登場は全く衝撃的でしたね。
ブログのコメントとは言え、30年近くを隔てて同じ時間を共有した方と出合えて嬉しいです。

確かにあのジャスフェスは1985年で、ソロではなくトリオでした。
YouTubeで琵琶湖ジャズフェスのペトルチアーニの動画を発見したので、
別記事で載せています。
よかったら覗いてみてください。

ではでは!



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