36度を軽く超える京都市内にこのままいると死んでしまいそうなので、急遽、単独で比良は奥の深谷に避難してきました。
奥の深谷は安曇川に注ぐ明王谷の支流で、「十九ノ滝」と称されるほど高い密度で連瀑を掛ける名渓です。日本百名谷にも選ばれています。
京都市内から1時間半で行けることもあり、何度も通った大好きな沢の一つです。
実際いくつの滝があるのか、メジャーなものをナンバリングしてみます。
国道367号線(通称 鯖街道)を北進し葛川坊村町で国道を外れ明王院に向かいます。
明王谷沿いの林道を上がりますが、すぐに車両通行止めのチェーンが。
ここに車を止め、入渓ポイントまで20分の林道歩きです。

入渓は白滝谷との合流点に掛かる橋の横から。意外と水量が多いですね。
[№1]最初に現れる6mの滝。右岸から。
[№2]そのすぐ上に4m斜瀑が掛かります。
[№3]次の5m滝は左岸から倒木を乗り越えて。
[№4]すぐに2段8m滝が現れます。2段目は直瀑で迫力があります。
左岸のガリーを直登しますが、ホールドいっぱいなので楽勝。

直瀑を横から。滝の裏にも入れます。滝裏の奥から抜けられる隙間があるとの話も。(未確認)
[№5]その上で谷は45度右に屈曲します。4段40mの連瀑はそれぞれ直登できますが、左岸の壁を容易に登れます。

4段目上から見下ろす。
[№6]次の10m滝は直登もできますが、単独なので左岸を巻きました。
[№7]その上の7m滝もついでに高巻きします。
[№8,9]すぐ上の3m、4m斜瀑。扇状に広がる斜瀑はこの谷で最も美しい風景だと思います。
ウォータースライダーで遊べますよ!
[№10]息をつく間もなく、8m滝が現れます。これは右岸を高巻きますが、ほとんど垂壁なので要注意。
意識してないとどんどん上に追いやられ、気がつくと後の滝も巻いてしまう大高巻きになってしまうので、落ち口を目指した最短ルートを選びましょう。

[№11]次の2段の斜瀑は流れの右を登ります。
[№12]続く斜瀑の連瀑帯は右岸を越えて行きます。
[№13]ゴルジュ状の奥に掛かる斜瀑は正面突破。泳いで取りつくのですが、流れが速く、中々辿り着けなくて本日一番の奮闘を強いられました。
[№14]まだまだ終わりません。次の美しい釜を持つ滑滝は左岸から。
[№15]その上のトイ状の斜瀑はステミングでまたいで越えていきます。(抜け口から見下ろす)

美しい滑滝が出てきて穏やかな渓相になれば、そろそろ登山道と合流します。

登山道との合流点で遡行終了です。あとは登山道、林道を駐車場まで。
この手軽さも魅力の一つですね!

№15まで数えましたが、連瀑を分けたり、小滝を含めれば「十九ノ滝」以上はあると思います。
遡行スタート12時半 終了2時 遡行時間1時間30分 でした。
いっぱい写真を撮りながらなので正味の遡行時間は1時間くらいでしょうか。
まぁ、何回も通ってますから。
この短い区間にこれだけの滝が集中している沢も珍しいかもしれません。
比良の水は大変冷たく、遡行中は寒いくらいでしたが、沢が涼しかっただけに帰ってからの市内の灼熱地獄に余計に参ってしまいました。
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