FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

悦楽!地獄? 中央アルプス 正沢川 細尾沢遡行 2012.8.26、27 後編

前編のあらすじ

中央アルプス木曽側に位置する細尾沢から木曽駒ケ岳を目指す二人。
メンバーの一人の初っ端からのバテに、もはや退却か?と危惧されたが、過激なドーピングの結果、奇跡の復活を成し遂げ、遡行は継続された。
最大かつ唯一の難関?細尾大滝(40m)を鼻歌交じりに易々と撃破し、沢中でゾロアスター教徒のごとく火を焚き、狂乱の宴を繰り広げる彼らにおよそ死角はないものと思われた。

そして満天の星のもと、安らかな眠りに就くのであった。



8月27日(月)
明るくなってから起きようということで、5時起床です。
余程日頃の行いが良いのか、今日も快晴です。
朝食、撤収、パッキングを済ませ、いやいや濡れたシューズを履いて6時半に出発しました。
P8270775s.jpg


沢は北北西に向いているので、まだまだ日は差しません。
朝一の沢の水は大変冷たく、寝ぼけた体に活を入れてくれます。
P8270776s.jpg

遠く、山頂あたりには朝日が差し込んでいます。
P8270777s.jpg

ここからが細尾沢の滑滝プロムナードの始まりです。
薄絹を幾筋も流したような可憐な滑滝。
P8270778s.jpg

振り返れば遠く北アルプス槍穂高の稜線が望めます。
P8270780s.jpg

お次はまるでシャンパンタワーのように岩棚を次々と注ぎ落ちる滑滝。
P8270781s.jpg

朝一で日が差し込んでないのが残念です。三条の滝10m
P8270782s.jpg

女性的な滑滝ばかりかと思ってると、こんな滝も現れます。2段12m
P8270784s.jpg

程なく、顕著な二股へ。このあたりで標高は2300m程でしょうか。
本流の右の沢を進みます。
ここで滑滝プロムナードは終了。どの滝もフリーで登れて至福の時が過ごせます。
まるで夢の続きのようで…
P8270785s.jpg

ようやく沢筋にも日が差し込んできました。紺碧の空に向かって詰めあがります。
P8270786s.jpg

2440m付近の二股。稜線に突き上げているっぽい右の沢を進みます。
この先が源頭で水は無くなります。最後の給水でザックの重量アップ。
P8270789s.jpg

森林限界近くの最後の樹林を抜けて振り返ると顕著なカール地形が見て取れます。
P8270790s.jpg

P8270791s.jpg

稜線間近のガレガレを詰めます。中々アルパインチックでいいんだけど、不安定なガレは体力を消耗させます。
P8270792s.jpg

ガレ場から這松帯を乗越すと駒ケ岳の枝稜に飛び出します。時刻は11時ピッタリ。
眼下に玉ノ窪小屋が見えます。
P8270793s.jpg

詰め上がってきたガレ場を見降ろすとこんな感じ。
P8270794s.jpg

さらに這松帯を登れば木曽駒ケ岳の山頂にひょっこり出ると思われますが、先ほどのガレガレ攻撃でHPを失った我々にはそんな気概はすでになく、満場一致で登山道へのトラバースを選択したのは言うまでもありません。
P8270795s.jpg

登山道横にくそ重いザックをデポし、空荷で木曽駒山頂へ!
P8270796s.jpg

一登りで木曽駒ケ岳山頂。月曜だというのに結構な登山者がいます。
千畳敷までロープウエイで入れるので、結構お手軽に踏める3000m級のピークですね。
P8270801s.jpg

山頂からの宝剣岳
P8270799s.jpg

山頂には売店も。
P8270803s.jpg

頂上神社でここまでの安全登山のお礼と下山の安全をお願いしました。
P8270804s.jpg

シャッターを小奇麗なウエアのカップルにお願いしておっさん二人のツーショット記念撮影。
足周りが季節労働者風に強化されているのにお気づきだろうか。
P8270802s.jpg

なんとなく冷たい視線を感じた我々はそそくさと山頂を後にし、玉ノ窪小屋に向かい、ランチタイムとしました。
P8270805s.jpg

ここまでの行程で結構消耗した我々。昼食後、昼寝モードに入りかける…
が、ちょっと待てここから駐車場まで1400mの下りがあるやん!と初めて知ったように気づく。

電車で来ていれば、間違いなく千畳敷からロープウエイで下山の一択でしょう。

疲れる体に鞭打って嫌々しながら福島Bコースを下りました。

この福島Bコース、下りのコースタイムは4時間なのですが、やたら山腹のトラバースが長く、中々高度を下げてくれません。
七合目の避難小屋あたりまで拷問のようなトラバースが続きました。

もうHPはマイナス。借金状態です。

そこから尾根を下るのですが、ガクガクする膝を騙し騙し、無駄に位置エネルギーを消費します。
P8270808s.jpg

さらに新たな事実が発覚。
コースタイム4時間というのは林道に出るまでで、さらに駐車場までは結構な斜度の林道を40分歩かなければなりません。(そんなん、地図見たら分かるやろって?ハイ、その通りです)

最後は這うようにして車に辿り着きました。

結局、この下りが最難関だったのかも…


《総括》
晴天に恵まれ、沢中でのビバーク、3000mピークへの突き上げと当初の目標は達成でき満足のいく山行でした。
細尾沢はグレードで3級とのことですが、大滝の巻きのワンポイントでしょう。
美しい滑滝はどれもやさしく、純粋に沢旅を満喫できます。
最初の長いゴーロ歩きと疲れる下りがなければ何度でも行きたい沢ですね。

但し、何といっても3000級の山です。一旦天候が悪化すればグレードなんかは吹っ飛びます。
最後の稜線への詰めもホワイトアウト状態だと地図とコンパスの睨めっこになるでしょう。

あと、荷物はもうちょっと軽量化を図るべきでした。

このところ重い荷物を持っての山行から遠ざかっていたのですが、自分が思っている以上に加重に対する耐性が落ちているようです。
荷物の重さがボディーブローのようにじわじわ効いてきて、最後の下りでへろへろでした。

とはいえ、画像を見ながら牛のように今回の沢旅を反芻してます。
するめのようにじわじわと味が出てきます。
多分、1年後でも10年後でも味わえる貴重な思い出になるんでしょうね。

さて、次はどこに行こうかな?

沢の中の懲りない面々の旅はまだまだ続きます。



ブログランキングに参加しています。
↓よろしければクリックを
にほんブログ村 アウトドアブログへ






スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

お早うございます!

おかえりなさい、どうもお疲れ様でした。

沢歩きもなかなか面白そうですね、焚き火を囲んで一夜を過ごすなんてことをやってみたいです(キャンプファイヤーを囲んだことは何度かありますが、少人数で静かに火を囲むのもいいですね)・・・ 多分飲みすぎて次の日はへろへろになるかもですが、

何年経っても思い出に残るような山旅はいいですね、私にもいくつかありますが。
目を瞑ればその時の出来事がありありと浮かんできます。 山とお付き合いしてて良かったなと思います。

山やってなかったら今頃何してるかな? ぶくぶく太って持病の一つや二つはあったかもですね。

Re: お早うございます!

こんばんは!

> 沢歩きもなかなか面白そうですね、焚き火を囲んで一夜を過ごすなんてことをやってみたいです(キャンプファイヤーを囲んだことは何度かありますが、少人数で静かに火を囲むのもいいですね)・・・ 多分飲みすぎて次の日はへろへろになるかもですが、

焚き火はいいですよ!
焚き火の火をみているとすごく落ち着きます。
原始から人は火を焚くことで動物などの脅威から身を守ってたのでしょうが、
その本能が呼び覚まされるのかもしれません。

> 山やってなかったら今頃何してるかな? ぶくぶく太って持病の一つや二つはあったかもですね。

あはは、確かにそうですね。
自然との関わり方も全然違ったものになってたでしょうね。
山にいると自然に対しての人間の小ささ、非力さを感じると同時に、偉大さも覚えます。
プロフィール

ひろろ

Author:ひろろ
Thrill‐Seeker
刺激が行動原則です。
クライミング、沢登り、ランニング、パラグライダー、音楽、アコギ、ロック、プログレ、画像処理、カラーサイエンス…京都からの発信です。

このブログはリンクフリーです。
どうぞご自由にリンクしてください。
連絡頂ければ相互リンク致します。

カレンダー
10 | 2018/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
Access Counter
リンク
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

最新トラックバック
日本ブログ村
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。