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芦生の森の神々 そして自然保護

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2012.9.2に京都北山、芦生(あしう)の原生林に単独で行ってきたのですが、今回の記事は正直アップしようかどうか結構悩みました。

と言うのも、現在、芦生の京大演習林は原則単独での入林禁止、事前の入林申請が必要であり、入林出来るエリアにも制限が設けられていることを帰ってから知ったからです。
(2006年に地蔵峠からの入林禁止になったのは知っていましたが…)

京都大学フィールド科学教育研究センター 芦生研究林 一般者入林規定

以下、抜粋。
《一 般 者 入 林 規 定》

①~④の条件を全て満たす場合,事務所または構内の仮入林受付ボックスで申請書(様式4)
に記入していただくことにより,入林が可能です(当日でも可)。※

①エリア:林道・構内樹木園・幽仙樹木園・中山樹木園・扇谷見本林・トチノキ平歩道・
大カツラ歩道・軌道(現時点ではフタゴ谷の橋の手前まで)
②人 数:2~9名
③期 間:4月~12月
④日 数:日帰り

※上記を満たさない場合でも,少なくとも入林2週間前までに詳細な行動計画を伴う事前申請書 (様式5)を提出していただければ,許可する場合があります(申請書確認後、許可もしくは不許可の連絡を行います)。


オーバーユースによる自然破壊、入林者の遭難事故などを鑑みてのことだと思います。

今回、事前申請なし、単独で、しかも指定エリア外を歩いてきたのですが、自らの反省と現状報告として記録をアップします。

今回辿ったルートは

須後(山の家駐車場)8:15出発⇒トロッコ道を赤崎東谷出合(9:00)⇒赤崎東谷遡行開始(9:30)
⇒911ピーク西(11:30)⇒巨木群生尾根下降、昼食(12:00)⇒トロッコ道(13:20)⇒須後(14:05)

というものです。
「巨木群生尾根」はあえて正式名称は伏せておきます。


6時に自宅出発し、須後 山の家駐車場には8時前に到着。
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研究林事務所前の案内図より。赤崎東谷を遡行します。
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トロッコ道を赤崎東谷に向けて進みます。
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廃村灰野を過ぎたあたりからトロッコ道も荒廃してきます。
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赤崎東谷出合。トロッコ軌道の橋は崩落。
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赤崎東谷は穏やかな流れが稜線近くまで続きます。
むせ返るような緑のシャワーに心を奪われつつ原始の谷を遡ります。
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現れる二股はどれも左に進み、もう水が切れるのでは?と心配になる頃から連瀑帯が現れます。
どれも直登できますが、かなり滑っているので慎重に取りつきます。
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連瀑最後の10m滝を越えれば源頭です。
ここから枝尾根に取りつき10分ほどで911ピークの西側にでます。
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そして小野村割岳に続く稜線を西に向かい、芦生杉巨木群生の尾根を下降。
屋久島の縄文杉に匹敵する巨大芦生杉(伏状台杉)の饗宴が始まります。


最初に出会う巨大杉は風雪と自重に耐え切れず途中から折れてしまってました。
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このあたりで最大級の芦生杉。また会いに来ました。何年ぶりだろう。ただいま!
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ここで昼食。
いつまでいても飽きません。大きな懐に抱かれているようですごく癒されます。
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さらに尾根を下るうちに巨大芦生杉が次々に現れます。
この森を守る神々のようで畏怖すら感じます。
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最初なだらかだったこの尾根も下るほどに急峻となり、最後は胸突き八丁の急斜面を下りトロッコ道に出ます。

トロッコ道を須後に向かいながら芦生の森への感謝の気持ちが湧いてきます。
体は疲れているのだけど、心には大きなエネルギーを貰ったような豊かさが溢れてきます。
この大切な森をこのまま残すために何をしなければならないのかを考えさせられました。

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《自然保護とオーバーユースについて》

巨木群生の尾根には真新しいリード(ルート指標)がいっぱい付けられていました。
そのリード沿いにかなり明確な踏み跡も出来つつあります。

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真新しいリード 合計10カ所以上ありました            顕著な踏み跡

誰がどのような目的で付けたのか分かりませんが、リード沿いの踏み跡はいずれ登山道化します。
また、経験の少ない登山者の安易な入山を促します。
巨木群の尾根は以前来た時より明らかに踏み跡が明確になってました。
少なくともこのリードは即刻撤去すべきだと思います。

京都北山に屋久島縄文杉に匹敵する巨大杉があると聞けば、誰でも一目見たいと思うのが人情です。
そして人が押し寄せれば自然は破壊されてしまうでしょう。
(片波川源流域にも芦生杉群生地があり、こちらは自然観察路が整備されています)

ではどこまでが許されるのか?一部の特権者のみがアプローチできるのも理不尽です。

難しい問題ですが、今のところ最初に書いたように入林規定がある以上、それに従い、許可を受けた上でアプローチしてください。今後、私も許可が出ない限り入林はしません。

《危険性について》

芦生の森は一歩踏み込めば複雑な地形、深い谷に囲まれ、かなりの読図能力がないと道迷いに陥ってしまいます。
巨木群生の尾根も上部は広く、25000分の1の地図にも表れない非常に複雑な地形となっています。
地形をうまく読み切れなければ谷や枝尾根に入り込んでしまう可能性もあります。

毎年、少なからぬ遭難が発生し、亡くなられた登山者もいるようです。
安易に入り込むと取り返しのつかないしっぺ返しを食らうかもしれません。

管理者でもなく、しかも無許可で入林した私が偉そうに色々と書きましたが、芦生の森の自然を守るのも壊すのも人間です。
結局は登山者のモラルとリスク管理に委ねるしかないのでしょうね。


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No title

おはようございます。
事前のチェックが重要ですね。
私の場合、踏み跡も薄いところは
ちょっと怖くて手をだせませんけど・・・。

大木、実際に見てみると
写真では伝わらないすごみがあるのでしょうね。
もともとインドアの私には
近所の里山でさえ、そう感じたくらいですから。

No title

歩兵さん、こんばんは!

実際に見た迫力は写真では伝わらないですね。
芦生杉の巨木は一見の価値ありですよ!

芦生は入林規制がありますが、京北町の片波川源流域にも
芦生杉の群生地があり、こちらは綺麗な観察路が整備されてます。
あまり知られてないのか、人も少なくお勧めですよ!
(林道が荒れているので車の底をこすらないように注意)
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