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トム少佐よ永遠なれ

少し前にフランク・ツェッツィングの「LIMIT」を読み出しました。
全4巻、1巻が600ページ弱もある超長編の近未来SFですが、この1巻目で挫折しました。

物語は2025年、化石燃料の枯渇を迎え、月面でのヘリウム3の採掘競争に米中が躍起になる中、大富豪オルレイが新たな資金調達を狙って、自ら建造した宇宙エレベータで投資家達を月面のホテルに招待する…といった話が1巻目です。

やたらと多い登場人物の説明に終始し、事件らしい事件もなく600ページを読まされるのは苦痛以外の何物でもなかったです。
2巻目以降で面白くなるのかも知れませんが…

私自身、小説を途中で放棄するってことはホント稀なんことなんですけど。


で、その中で78歳になるデビッド・ボウイが宇宙ステーションに招待されていて、スペース オディティ(Spece Oddity)を弾き語るっていう件があるのですが、どうも作者の中ではデビッド・ボウイは未だに2001年宇宙の旅であり、トム少佐であり、ジギー・スターダストであるようです。
このあたりはちょっと嬉しくなりました。

ということで久しぶりにSpece Oddityを聴いてみました。



歌詞は地上管制官と宇宙飛行士トム少佐の交信で語られていきます。

宇宙船の打ち上げに成功し、一躍英雄になったトム少佐。
彼は宇宙遊泳を試み一人宇宙船(ブリキの缶)に腰かけ遠く離れた地球を想う。
そして事故が発生し、トム少佐は宇宙船と共に宇宙の深淵に消え去る…

と言った内容です。

初めて歌詞を読んで、

一人宇宙に取り残され、Planet Earth is blue and there's nothing I can do...
(地球は蒼く、僕に出来ることは何もない)


と語るトム少佐をビジュアルとして捉えた時の寂寞感は半端なものではなかったですね。
1969年にリリースされたこの曲は今でも輝きを失っていません。

もちろんSpace Oddityはスタンリー・キューブリックのSpece Odyssey(2001年宇宙の旅)
を捩ったものです。

この後、ボウイはカルトスターの地位を確立してゆくのですが、トム少佐は彼の象徴的なペルソナだったはずです。



そして1980年にデビッド・ボウイは「Ashes to Ashes」でもう一度トム少佐を登場させます。

実はトム少佐は単なるジャンキーだったのだと、その存在を否定し葬りさります。
ボウイにとってはトム少佐を自らに重ね合わせ、過去の自分と決別する意味を含めていたのかもしれません。
実際、デビッド・ボウイ自身もドラッグと禁断症状に悩まされていたのですから。

最後のリフレインが象徴的です。

My mother said to get things done
You'd better not mess with Major Tom

母はやることをやっておしまいと言う
トム少佐に係(かかずら)ってはいけませんと


実際、これ以降、彼の作風は大きく変わりポップロック路線へと進み、よりメジャーになります。
でも、私の好きなデビッド・ボウイはやはりカルトスターである彼ですね。

「Ashes to Ashes」のPVを初めて見た時は衝撃的でした。
私は未だにこれを越えるPVを知りません。





現在、デビッド・ボウイは音楽活動には全く関わってないようです。
わが身に照らしても年月の移ろいに一抹の寂しさを感じます。



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