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おすすめの山岳図書 ~ 技術書編 その2

・生と死の分岐点 山の遭難に学ぶ安全と危険 ピット・シューベルト ★★★

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登山やクライミングにおいて最も重要な技術とは?と問われたら何と答えるだろうか?

それは紛れもなく危険を回避する技術であり、また、万が一危険な状況に陥っても無事生還できる技術であることに異論はないだろう。

今回ご紹介する「生と死の分岐点」は実際の遭難事例を基に、事故に至る様々な要因を解析し、安全なクライミングを行うための具体的な技術を解説した稀な本である。

著者はドイツ人なので、遭難事例の多くはヨーロッパアルプスであり、そういう意味では日本の山岳の状況とはそぐわない部分もある。
しかし、解析されている事故の要因には共通に学ぶべきものがあり、実際の遭難から危険要素を解説しているので単なる技術書を越えたリアルさをもって納得させられる。

遭難を扱っているだけにちょっとショッキングな写真もあるが、それが現実なのだ。

アルパインならいざ知らず、スポーツクライミング(フリークライミング)などではその簡便さから潜在的な危険性については忘れられがちであるが、そういったクライマーも一読すべき内容だと思う。



日本の山岳のほとんどは急峻で複雑な谷と密度の高い森林から構成されているので、本書には取り上げられていない独自の危険性が存在する。
すなわち多くの遭難が天候急変と道迷いであり、危険に陥った時点での行動が生死を分けてしまう。

昨今登山においてもGPSが利用され、道迷いのリスクはかなり軽減されていることだと思う。
それはそれでいいことなのだろうけど、一旦窮地に陥った場合、生還のルートまではGPSは教えてくれない。

自らの目で地形を判断し、地図の等高線の形状や密度などから谷や尾根の状況を判断し、雲や風向きで天候の状況を把握する技術や知識が基本的には必要なのだと思う。

詰まる所は実際の山で経験を積むしかないのだろうけど。



山岳遭難を語るのは楽しいことではないし、暗いテーマでもある。
しかし、学ぶべきことも多いのも事実だろう。



生と死の分岐点―山の遭難に学ぶ安全と危険生と死の分岐点―山の遭難に学ぶ安全と危険
(1999/05)
ピット シューベルト

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来ました~

山に、音楽に、
内容盛りだくさんの、ステキなブログやね!

あ、おやじの散策(?)も楽しみにしてますので、
時々いれてください!(笑)

ではでは(^^)

Re: 来ました~

観光客さん、コメントありがとうございます。

ランニングのつもりが散策になったりなんで、
意図した散策はあまりないですよ~。

あちこちうろちょろしてますので、また記事をアップします。
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刺激が行動原則です。
クライミング、沢登り、ランニング、パラグライダー、音楽、アコギ、ロック、プログレ、画像処理、カラーサイエンス…京都からの発信です。

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