おすすめの山岳図書 ~ エッセイ編 その1

・山を遊びつくせ 柏瀬 祐之 ★★★

既に絶版で入手困難な本の紹介でごめんなさい。

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著者の柏瀬氏は、1970年代、国内でのめぼしいルートの初登攀も成され、谷川岳も冬季・単独などに価値のよりどころを求める時代になっていた頃、重箱の隅をつつくような初登攀偏重主義へのアンチテーゼとして「谷川岳一ノ倉沢全壁トラバース」を実行したことで有名です。
また、日本登山大系の編者の一人です。

「アンチテーゼ」と書きましたが、実際はそんな大げさな話ではなく、いくら登り込んでも一ノ倉沢を登りきった実感が得られないので、「それでは横切ってやろう」という単純な動機だったようです。
(本書 収録「なぜトラバースを」)

本書は「山と渓谷」や「岩と雪」に掲載された著者の記事に新たな書きおろしを加えたエッセイ集です。

著者は登山、登攀の登りきった後の「達成快感」だけでなく、どうやって登ったか、いかに興じたかの「過程快感」に登山の面白さを定義しています。

また、難易度重視の時代に「インタレスト・グレード」(面白さのグレード)を提唱しました。

エッセイは、どれも「過程」の面白さが軽妙な語り口で綴られているのですが、登山のジャンルにとらわれない自由な発想と視点には脱帽します。

「なぜ山に登るの?」 
「こんな面白いこと、他にないでしょ!」
 

って納得してしまいます。

この本を読んで以来、「山を遊びつくせ」が登山での私の座右の銘になりました。



随分前ですが、柏瀬さんとは伊豆の城山南壁でご一緒させてもらいました。

その時私は右も左もわからないクライミング初心者で柏瀬さんのこともほとんど知らなかったのですが、指から血を流しながらも「ハードフリーですね~!」とニコニコして登ってられた姿が印象的でした。
それはもう楽しそうで!



山を遊びつくせ山を遊びつくせ
(1991/06)
柏瀬 祐之

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